クリスマスツリー制作工程の風景その2
2016年 10月 28日
ごきげんいかがですか?Fairytaleです♪
来月の11月26日(土)と12月5日(月)と7日(水)の3日間で、どなたでもご参加できるシーズン単発レッスンを開催します。
クリスマスツリーを一緒につくりましょう!
今年の《クリスマスツリー2016》シーズン単発レッスン
●11月26日(土)①午前の部・②午後の部 東銀座教室
●12月5日(月)③午前の部・④午後の部 市ヶ谷教室(New)
●12月7日(水)⑤午前の部・⑥午後の部 市ヶ谷教室(New)
◇午前の部9:00~12:00 ◇午後の部13:00~16:00
※市ヶ谷教室ではアメショの猫ちゃんがいます。アレルギーの方はご連絡の上、東銀座教室へお願いします。市ヶ谷駅徒歩6分、東銀座駅徒歩3分を目安にしてください。
市ヶ谷教室は4席満席となります。(きれいですてきなマンションです)
ご希望の日程ナンバーと生地選定をそれぞれ第3希望までお知らせください。先着順で生地希望と日程希望が順次決まります。
つづきです。
このツリーには最初からワタクシの中のイメージで、木馬とステッキとジンジャークッキーのジンジャーマンと、木玉のタッセルが見えていました。
迷いなく、全体デザインのラフ画(これはひどいのでお見せできませんが)と、オーナメントデザイン、タッセルの仕様決め、だけで数分です。
10分かかっていません。
次にツリーのサイズ感を決めます。
サイズ感を決めるために必要な情報として、
オーナメントの大きさがかわいいと思えるには、このオーナメントのサイズできまってしまいます。
ツリーサイズを決める基準となるものはオーナメントサイズを決めてから、ツリーサイズを割り出します。
最初は高さ28センチ×巾26センチと大きめにしてみました。
ご家庭で飾るにはテーブルや窓際、玄関で飾るとすると存在感があります。
小さすぎず、かわいい雰囲気とするとこれよりも小さいものがベター。
最終的に、デザイン画清書の時点で高さ23センチ×巾は同じの26センチとしました。
長さを決めてからデザインするとバランスがおかしくなりますので、適度な大きさにザックリとデザインラフ画を描いていき、カット計画に収まるようにだいたいのサイズへもっていきます。
カルトンボアの正規輸入サイズは800×600ですので、ここから何セットとれるかもこの時点から検討していきます。
安値のカルトンでしたら考えなくても気軽に無計画でも大きな損失や無駄にはならないかもしれませんが、ボアとなると再生紙のグレー台紙よりも6倍以上の仕入れ値となりますので、デザインが損なわれない程度に計画的に配置して無駄なくカットしたいのです。
ツリーのパーツは2つ。
×H230が大パーツ。W190×H160が小パーツ。
2枚から大パーツ8枚、小パーツ10枚とれます。
無駄のない紙取り計画も頭の中で計算します。
生地の裁断計画もパーツ同様にカットクロスの2つ分(W128~140×50センチ)から何セット取れるか計算します。
生地の場合は柄に合わせてシンメトリーに布取りする場合はその必要はありません。実際に柄に合わせて検討しますので、ハギレも含み料金的には高く設定します。(ハギレを有効利用できる場合はその必要はありません)
デザインを完了してからこの裁断計画を立てると無駄が出てしまう確率が高いです。
ですので、ほぼ同時にデザインを決めながら、ボアもカットする余裕として捨てになる部分として隣のパーツまでの距離として1センチ程度設けるとカットしやすいですね。
ワタクシの場合は2ミリが限界なのでそれ以上取れるようにします。
生地は折り代を最初から1センチから1.5センチほど一周取りますので、それも当然加味して裁断計画を立てます。
そうすると材料の原価もだいたいデザイン画を清書する前に把握できます。
ここまでで、イメージができてからほんの10分もかからずに、今回のツリーは頭の中で原価と実施価格が出たので、完成できることが確認できました。
木馬というアイテムである理由も付け加えると、クリスマスツリーではありますが、せっかくつくったツリーを飾る期間が非常に短いというデメリットが気になります。
ウィンターシーズンでも充分飾っておけるデザインに落とし込む必要があります。
そこで、トナカイではなく《木馬》なのです。
木馬でしたらファンタジーの世界観をつくれるますから、意図したようにクリスマスっぽい雰囲気から遠ざけることができます。
全体の雰囲気としては、暖色系・パステル調・丸っこいイメージ・メルヘン・ロマンティックすぎないなどデザインで気をつける注意するポイントとなるキーワードを念頭におきます。
コレを意識しないと完成したときにバラバラなものが出来上がります。
このキーワードを繋ぐようにデザインの詳細となるラインの下絵を描いていきます。
下絵の木馬はラインのニュアンスが出る0.3㎜の製図用のシャーペンで描いていきます。
0.5や0.9で描くときもあります。
サイズを確認したり平行線垂直線があると描くときは便利だったりしますので、方眼用紙に描くといいですね。
真っ白な用紙にやみくもに描くよりも、例えイラストであっても補助となる方眼が、私は結構好きです。
木馬だからといってリアル馬ではメルヘンぽさはでませんので、Fairytaleらしいリアルに近いイラストは今回描きません。
甘めのロマンティックに、、、意識して描きました。
それがコレ↓一番上の木馬がシャーペンによる下絵です。
そして、ロットリングのペンでインキングしました。
インキングする時は大概、トレーシングペーパーを使います。
インクのノリもいいですし、下絵が透けて見えるので下絵を利用しながら調整して描いていけます。
(意識として需要なのは、そのまま描くために透けるトレペを使うんじゃないんですよ補助として目安で下絵が必要なのです)
あくまでも下絵は下絵なんです。
わかりますかね。
最終のラインが一番いいものなのです。
そのための下絵であって、それ以上でもそれ以下にもならないのです。
感覚的な話なのでわかりにくいかと思いますが、創作ではこんなぼんやりとしたように聞こえることがとても重要なことなのです。下絵がないといきなり決定線が描けませんし、線に迷いがでます。それをなくしてあげるために下絵が青写真のようにルートを示してくれます。
しかし、この下絵をなぞることに意識しすぎると、、
いいラインがとれなくなるという矛盾に満ちたこともあります。
あくまでも一番いいラインを描くために、下絵として必要なのです。
イラスト1つ描くだけで、か・な・りの相対的で両極的な矛盾に満ち満ち溢れた(笑)感覚が起こるというのも真実です。
そして3年ぶり?にロットリングのペンでインキングしたので、いくつか描くことになりましたが、インクの出る速度と描く速さ、筆圧の具合の感覚を忘れているので取り戻すために、練習で描きます。
0.3で描くと、詰まっていたのか薄く描けてしまいました。
0.5で描くと、太い線になり味が出てきました。
繊細なラインを求めるならもっと大きく描いて縮小かけますが、当サイズでいきたいので0.3でゆっくりペンを走らせる戦術にしました。
《0.5の太さは要らない、0.3の太さで濃い色のラインを出すため》
こうした描き方ひとつ、自身のインキング力(画力)に合わせてペンの太さと描くときのコツでラインの印象がまったく変わります。
それを踏まえて下の2つ左が0.3のペン、右も同じく0.3のペンでゆっくり走らせたもの
半日かかって描きました(笑)
そして翌日にはillustratorで色つけをしたのですが、この下絵からインキングをしたこの線は、、全部ボツりましたw
せっかく描いたから絶対使うという執着はすぐさま捨て去れる判断ができることも、とても重要です。
いいものをつくるということは、捨てる作業の連続でもある最たる例ですね(笑)
たまには忘れ去られたロットリングのペンも時々は出して、イラストを描いてみようかと思う機会にもなりましたので、よしとします(*’ω’*)
明日は、もうひとつのオーナメント《木玉のタッセル》のお話しです。
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来月の11月26日(土)と12月5日(月)と7日(水)の3日間で、どなたでもご参加できるシーズン単発レッスンを開催します。
クリスマスツリーを一緒につくりましょう!
今年の《クリスマスツリー2016》シーズン単発レッスン
●11月26日(土)①午前の部・②午後の部 東銀座教室
●12月5日(月)③午前の部・④午後の部 市ヶ谷教室(New)
●12月7日(水)⑤午前の部・⑥午後の部 市ヶ谷教室(New)
◇午前の部9:00~12:00 ◇午後の部13:00~16:00
※市ヶ谷教室ではアメショの猫ちゃんがいます。アレルギーの方はご連絡の上、東銀座教室へお願いします。市ヶ谷駅徒歩6分、東銀座駅徒歩3分を目安にしてください。
市ヶ谷教室は4席満席となります。(きれいですてきなマンションです)
ご希望の日程ナンバーと生地選定をそれぞれ第3希望までお知らせください。先着順で生地希望と日程希望が順次決まります。
つづきです。
このツリーには最初からワタクシの中のイメージで、木馬とステッキとジンジャークッキーのジンジャーマンと、木玉のタッセルが見えていました。
迷いなく、全体デザインのラフ画(これはひどいのでお見せできませんが)と、オーナメントデザイン、タッセルの仕様決め、だけで数分です。
10分かかっていません。
次にツリーのサイズ感を決めます。
サイズ感を決めるために必要な情報として、
オーナメントの大きさがかわいいと思えるには、このオーナメントのサイズできまってしまいます。
ツリーサイズを決める基準となるものはオーナメントサイズを決めてから、ツリーサイズを割り出します。
最初は高さ28センチ×巾26センチと大きめにしてみました。
ご家庭で飾るにはテーブルや窓際、玄関で飾るとすると存在感があります。
小さすぎず、かわいい雰囲気とするとこれよりも小さいものがベター。
最終的に、デザイン画清書の時点で高さ23センチ×巾は同じの26センチとしました。
長さを決めてからデザインするとバランスがおかしくなりますので、適度な大きさにザックリとデザインラフ画を描いていき、カット計画に収まるようにだいたいのサイズへもっていきます。
カルトンボアの正規輸入サイズは800×600ですので、ここから何セットとれるかもこの時点から検討していきます。
安値のカルトンでしたら考えなくても気軽に無計画でも大きな損失や無駄にはならないかもしれませんが、ボアとなると再生紙のグレー台紙よりも6倍以上の仕入れ値となりますので、デザインが損なわれない程度に計画的に配置して無駄なくカットしたいのです。
ツリーのパーツは2つ。
×H230が大パーツ。W190×H160が小パーツ。
2枚から大パーツ8枚、小パーツ10枚とれます。
無駄のない紙取り計画も頭の中で計算します。
生地の裁断計画もパーツ同様にカットクロスの2つ分(W128~140×50センチ)から何セット取れるか計算します。
生地の場合は柄に合わせてシンメトリーに布取りする場合はその必要はありません。実際に柄に合わせて検討しますので、ハギレも含み料金的には高く設定します。(ハギレを有効利用できる場合はその必要はありません)
デザインを完了してからこの裁断計画を立てると無駄が出てしまう確率が高いです。
ですので、ほぼ同時にデザインを決めながら、ボアもカットする余裕として捨てになる部分として隣のパーツまでの距離として1センチ程度設けるとカットしやすいですね。
ワタクシの場合は2ミリが限界なのでそれ以上取れるようにします。
生地は折り代を最初から1センチから1.5センチほど一周取りますので、それも当然加味して裁断計画を立てます。
そうすると材料の原価もだいたいデザイン画を清書する前に把握できます。
ここまでで、イメージができてからほんの10分もかからずに、今回のツリーは頭の中で原価と実施価格が出たので、完成できることが確認できました。
木馬というアイテムである理由も付け加えると、クリスマスツリーではありますが、せっかくつくったツリーを飾る期間が非常に短いというデメリットが気になります。
ウィンターシーズンでも充分飾っておけるデザインに落とし込む必要があります。
そこで、トナカイではなく《木馬》なのです。
木馬でしたらファンタジーの世界観をつくれるますから、意図したようにクリスマスっぽい雰囲気から遠ざけることができます。
全体の雰囲気としては、暖色系・パステル調・丸っこいイメージ・メルヘン・ロマンティックすぎないなどデザインで気をつける注意するポイントとなるキーワードを念頭におきます。
コレを意識しないと完成したときにバラバラなものが出来上がります。
このキーワードを繋ぐようにデザインの詳細となるラインの下絵を描いていきます。
下絵の木馬はラインのニュアンスが出る0.3㎜の製図用のシャーペンで描いていきます。
0.5や0.9で描くときもあります。
サイズを確認したり平行線垂直線があると描くときは便利だったりしますので、方眼用紙に描くといいですね。
真っ白な用紙にやみくもに描くよりも、例えイラストであっても補助となる方眼が、私は結構好きです。
木馬だからといってリアル馬ではメルヘンぽさはでませんので、Fairytaleらしいリアルに近いイラストは今回描きません。
甘めのロマンティックに、、、意識して描きました。
それがコレ↓一番上の木馬がシャーペンによる下絵です。
そして、ロットリングのペンでインキングしました。
インキングする時は大概、トレーシングペーパーを使います。
インクのノリもいいですし、下絵が透けて見えるので下絵を利用しながら調整して描いていけます。
(意識として需要なのは、そのまま描くために透けるトレペを使うんじゃないんですよ補助として目安で下絵が必要なのです)
あくまでも下絵は下絵なんです。
わかりますかね。
最終のラインが一番いいものなのです。
そのための下絵であって、それ以上でもそれ以下にもならないのです。
感覚的な話なのでわかりにくいかと思いますが、創作ではこんなぼんやりとしたように聞こえることがとても重要なことなのです。下絵がないといきなり決定線が描けませんし、線に迷いがでます。それをなくしてあげるために下絵が青写真のようにルートを示してくれます。
しかし、この下絵をなぞることに意識しすぎると、、
いいラインがとれなくなるという矛盾に満ちたこともあります。
あくまでも一番いいラインを描くために、下絵として必要なのです。
イラスト1つ描くだけで、か・な・りの相対的で両極的な矛盾に満ち満ち溢れた(笑)感覚が起こるというのも真実です。
そして3年ぶり?にロットリングのペンでインキングしたので、いくつか描くことになりましたが、インクの出る速度と描く速さ、筆圧の具合の感覚を忘れているので取り戻すために、練習で描きます。
0.3で描くと、詰まっていたのか薄く描けてしまいました。
0.5で描くと、太い線になり味が出てきました。
繊細なラインを求めるならもっと大きく描いて縮小かけますが、当サイズでいきたいので0.3でゆっくりペンを走らせる戦術にしました。
《0.5の太さは要らない、0.3の太さで濃い色のラインを出すため》
こうした描き方ひとつ、自身のインキング力(画力)に合わせてペンの太さと描くときのコツでラインの印象がまったく変わります。
それを踏まえて下の2つ左が0.3のペン、右も同じく0.3のペンでゆっくり走らせたもの
半日かかって描きました(笑)
そして翌日にはillustratorで色つけをしたのですが、この下絵からインキングをしたこの線は、、全部ボツりましたw
せっかく描いたから絶対使うという執着はすぐさま捨て去れる判断ができることも、とても重要です。
いいものをつくるということは、捨てる作業の連続でもある最たる例ですね(笑)
たまには忘れ去られたロットリングのペンも時々は出して、イラストを描いてみようかと思う機会にもなりましたので、よしとします(*’ω’*)
明日は、もうひとつのオーナメント《木玉のタッセル》のお話しです。
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by fairytalem
| 2016-10-28 13:00
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