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古い我が家に想いを馳せる

こんにちは、Fairytaleです!

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いつからか私たちは「面倒くさい」と思うようになってしまったのでしょうか…。


生きることへの意欲もそがれ、いくら頑張っても報われないという経験、状況になったことはいくらでもある話だと思います。

心が消耗しきっていて元気が出ない、すぐに疲れて休みたい、根気がなくなってきた、とエネルギーが枯渇してしまっている人が増えています。

これも身体にはいる食べ物であったり、薬であったり、環境ホルモンであったりとその原因となることはすぐに色々と思いつく。

自分を大切にするということは単に思い通りに生き方を選択することや意思を通すことだけではなく、丁寧に生きていく小さな工程だったりするように思うのである。


そんなことを最近また感じるようになってきて、週末からひとりで自宅の片づけと掃除を始めた。

古い祖母の家なので、12年前入居した数年はぴかぴかになるまで掃除を毎日していた記憶も蘇ってきた。

木の桟を水拭きすると黒光りして美しいのだ。

窓は昔のままの木戸に木の桟のところが1か所だけ残してある。
檜で風景を加工した細工が施されていて円形になっている飾り窓。
当時は洒落ていたんだと思う。

風も入るし、雨戸は昔あったのだろうけど今はサッシ。
何度もリフォームを重ねて継ぎ足して増築したり、玄関位置を付け加えたり、廊下は南側に1m巾以上あるのでちょっとしたサンルームになっていて洗濯物も外に干さずにすむ。

廊下の上を見上げると、大きな太い丸太がずっと5間くらいの長さで途中継ぎ足してあるのだが、とても頑丈な造りになっていて今ではこういう木材も手に入らないという。

立派な家にまったく見えないのだが…むしろ外観は古いスタイルに瓦屋根を敷いてリフォームしていたりするのでなんとも風情があるのかないのかよくわらない変わった家なのだ。
こういう現代的でない我が家は手を入れないでいるとあっという間に古いだけの寂れた意味合いしか残らないような家になってしまう。


昔あったザクロの木も枯れてなくなり、古い木は寿命を迎えたかのように朽ちていったものもある。
子どもの頃、庭の中央にあった小さかったキンカンの木は、駐車スペースにするため切ってしまった。
それがとても寂しく、玄関の入り口にホームセンターで見つけてきたキンカンの苗を入居した12年前に植えたのが立派に当時の庭の中央にあったキンカンの木のサイズに成長している。



祖母の実家は大工さんで小僧さんと呼ばれる、修業の名をもとに口減らしで住み込みで別棟に住んでいたそうだ。
家事から仕事の段取り一切の雑用を任された少年~青年が5~6人くらい入れ替わり常にいたという。そんな祖母は兄弟の面倒を見たこともない長女だったので、世間知らずで家事もできない、唯一できることは着物を縫うことだけ。
よく浴衣の生地を一緒に生地屋さんで選び、2週間くらいかかってやっと完成するという、まぁのんびりな祖母であった。
料理も確かに遅かったし、家事をてきぱきこなしている姿は見たことがない(笑)
祖父は文句を言わずただ黙って先にほうきを持って掃除を始めてしまう人で、祖母はそれを見てあわててならうように仕方なく掃除を補助していた。
当時60歳くらいだったと思うが夫婦生活が長くても家事に慣れない祖母に我慢している祖父と亡くなった曾おばあさんの苦労もなんとなく察してしまう。


偉かったのは、曾おばあさんとおじいさんが嫁の祖母を大事に扱ったことだ。
家事もろくにできない祖母を責めることなくフォローした曾おばあさんと、新しい生地を嫁のために少ない給料から買ってあげたりした曾おじいさんから、きっと愛情を受け取っていたはずだ。
この家にいた元家主たちの懐の広さを思うと、ワタクシは安心する。

私が生まれたときには曾おじいさんたちは亡くなっていたので、聞いた話だ。

こういった姿は会話一切なくして空気感だけで小学1年生のワタクシは、大人たちの心のひだを読み解く力が自然とに身についてしまった。


昨日はそんなことが掃除をしながらふっと蘇り、ひとりじんわりと感傷に浸った。


ムスメはこの家をあまりかっこいい家だと思えないらしく、お友達の家をうらやましがることがあった。

最新の設備はないが、居間と勉強部屋と寝室とお風呂とIHの入ったキッチンを12年前リフォームしたのが最後。

年頃のムスメが気に入らないのは仕方ないと思うので、その良さはずっと先になんとなくわかってくれたらいいけど、わからなくてもいい。


この古い家は私にとって、振り返るときだけでなく原点に戻してくれるから、私に必要だったんだと気づかされた。




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by fairytalem | 2015-09-14 08:53 | つぶやき | Comments(0)