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若き日の記憶の旅9~夜をぶっとばせ編~

『夜をぶっとばせBLOW THE NIGHT!』という母校出身の不良少女の本人主役映画が昔地元では話題だった当時、中学生だったワタクシたち後輩の間ではよろしくない過去の歴史として語り継がれた。
群馬の中学校に通う不良少女が主役は、女優ではなく映画出演迄現役の不良やって見るからにホンモノのワルを醸し出したドキュメンタリータッチな作風。他の出演者も中学生役や暴走族役等はホンモノとしか思えない雰囲気。教師役他大人の演者は中高生から今の若者も知っている何人もの役者が演じている。
なぎら健壱や高田純次が真面目にワルに注意する教師役で出演している。


公開された当時中3だったので、今はそんなにひどくないのに…と温度差に少し違和感があったものの、それっぽい1年上の先輩集団から想像できた。

ワタクシの中学校はそれ以前の代では、荒れていたことでも有名だった。

K中学に入学することに当時小学生のワタクシは、危険な大人の世界に放り込まれるような心境だった。


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便所下駄はK中学では《イキがる不良上級生たちのアイテム》 として恐れられていた。

…っていうか、不衛生じゃないのか?と、つっ込みをいれたくなる。

不良上級生たちは細い黒いグラサンをゆるくかけ《よく見えないだろうに》がに股に歩き、ボンタンと言われるズボン《後にドカンと言われ不良制服にも進化形ができる》をはいて、先生に抗議をするであろう時に集団で鉄の棒《どこから拾ってくるのか》を肩にかけ、足元には便所下駄。

このスタイルに集団で裏庭を行脚したことを1度だけ見たことがある。

中1の女子は無関係なので無害であることは、よくわかっていたので冷静に観察した。

マジマジとイキがっている不良たちのアホ面を見た。

その後噂で聞いたのは、気に入らない教師の新車の座席にケチャップを大量にかけた…という、お子ちゃまレベルの襲撃に友だちとふいたものだった。



何故かよく上級生から《目つきが悪い》と言いがかりをつけられ、お呼び出しを受けた。

行かないとひどい目に合うらしい(笑)

そんなの無視して部活キャンセルで帰宅しようと思っていると、お呼び出し係りの知らない先輩がお迎えに来てしまった。

K中学校の女子の総番長〈いやいや時代ですな~実在しています〉の実の妹と2年の時同じクラスになったのだ。総番長=周辺地域一体の4~5校を制覇している番長。
トシエは見た目もモロにズル長スカートにストレートの茶髪、上履きのかかとを踏みつぶし、指定Yシャツでないものでボタンをはずし襟を開襟にして着ていた。1年時は姉番長の影響でいきなりそんなスタイルだったせいで小学校から上がってきた同級生は一斉に引いたそうだ。無論、友達は誰もいなかったので学校へほとんど行かなかったそうだ。

トシエがクラスで浮いていたのが、去年までの自分と重なった。

周囲からは 《こわいからよしなさいよ》 と言われたが、近寄っていった。

勉強はダメダメだったけど、笑うととてもかわいいところを発見した。

ワタクシの行くところどこでもついてくる、小さなワンコみたいな子だった。

心根の優しい子だと周囲に伝え、やがてクラスでも馴染んでいった。

トシエが幸せそうに笑っていると自分もうれしかった。


そのお迎えに来た知らないこわい顔をした先輩に連れていかれるところで…な、な、なんと!

トシエの姉、女総番長が腕を組んで立っているではありませんか。

あまり学校へ来たことがなく、まじかに見たのは初めてだったこともあり、とうとう自分は幻想を見てしまったのだと一瞬思った。

《ちょっと、待て。前ら、この子を誰だかわかってんのか?》 ひぇ~こわ~いっ

《えっ??…頼まれただけで私たち知らないです 》 ビビってるぞ~

《この子に手を出すんじゃねぇと、オレが言ってたと言っとけ。誰の差し金だ?》

《Yさんです》

《は?誰だそれ?たいしたヤツじゃねーな》

逃げ出していった。


《あ、ありがとうございます》 ワタクシはあわてて頭を下げた。

《トシエが世話んなってんだってな。ありがとな。》

《これからも、トシエをよろしくな》

《はい》

シンプルでカッコイイと思った。

わざわざ、こんな小さなトラブルに番長自らお出ましとなって、有難いやら申し訳ないやら、コワいやら(笑)

トシエの姉が立ち去った後、コワい思いをした後のヘナヘナ感でしばらく動けなかった。

トシエが機転をきかせて、姉のクラスまで頼みに行ったそうだ。

《間に合ってよかった。あいつらただじゃおかねぇ。》 と、すごんだ顔はおっかない。

そこは血筋の番長妹。

《また、何かあったら言って》 そういう義理人情厚いのが昔のヤンキーだった気がする。

トシエとは中3でクラス別れして疎遠となったが、新しいクラスでも仲良くしている姿を渡り廊下で見かけ、もう大丈夫だと思った。

黒幕は、どうやらバスケ部の2年のキツネ目の見るからにこわいY先輩だった。

総番がわざわざ出る幕ではないレベルの〈へなちょこ先輩〉だったわけだ。

本当に何のからみのない先輩からお呼び出しって??一体なんだったのか、今でも不思議な出来事だった。
 

こういった類いの因縁つけられる出来事はここでは書けないが、両手で足りない。

のちにその話は校内でも有名になり、やがてそっち系からお誘いがきてしまった。

『すみません、部活やってるんで毎日7時終わりなんです』 と申し訳なさそうにお断り申し上げた。

《総番のマブダチで2年だけど次期の話しも出てるらしいよ》

《え~っ、なんで噂ってそうなるの?》

一応、断っておきますけれど、ワタクシ規定の制服か体操着で学校生活を過ごした真面目少女でしたから。

ねぇ、Fちゃん?



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by fairytalem | 2014-04-24 14:58 | つぶやき | Comments(0)