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カルトナージュとワタクシ~ドキュメンツストレージ~

こんにちは、Fairytaleです001.gif

『ドキュメンツストレージ』~エレガントstyleスワンエンボス~

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もうひとつのデザインはシンプルな形状のアーチstyle~柊エンボス~こちらは今週末に画像UPします。


ドキュメンツストレージは〈ドキュメンタリーケース〉をシンプルな構造にした新装バージョンです。

16パーツすべてが構造と関わり、強度を持つうえ、無駄なパーツを一切排除した造りです。

只今、工程写真付レシピを作成中なのですが、シンプルになったからレシピもかんたんなのか?というと…そうではないんです。

完全キット化をすると作品の本質があらわになります。

パーツ数を少なくした分、貼り込みが増えていますが、その貼り込みをかんたんにするための工夫をすると…レシピの内容ボリュームが変動するのです。


複雑なカルトナージュの造りやパーツ数の多いものを手がけてきて、今更思うのですが…

意図したことは当然できています。

作りながら予期しないおもしろいことが起こると、しんどいことやどんなに努力をしても思い通りの現実にならないとき…カルトナージュから励まされていると強く実感できるようになりました。

カルトナージュが好きでもカルトナージュからも愛されるようになるには、いろんな経験が必要なのかもしれませんね。

やっと、カルトナージュと相思相愛になれた気分なのです(笑)


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最初、ワタクシは別の目的で「布箱」を必要としていました。

大きなサイズの箱で長辺が30㎝以上ある、歪みまくりのサイズで作ったときの違和感…

《なんなんだ?!このよれよれの仕上がりは!》

イメージとまったく違った箱ができてしまい、むきになって箱を続けて作ったかというと、必要なサイズの箱を1度だけ作って「無駄なことをしたな」と、それ以来半年以上もカルトナージュと〈はじめまして、こんにちは〉すらちゃんとしていない出逢いでした。

それが今では人生のほとんどをカルトナージュにそそいでいます。

割合はカルトナージュ9:ムスメ0.5:ワタクシ0.3:家事0.1:その他0.1…

かなり真実の数字で示してみましたw
来年からはこの数字が少し移動する予定で、より充実したカルトナージュ生活を計画中です047.gif

最初から一目ぼれの出逢いの方やだんだんトリコになった方、いろいろいらっしゃるでしょう。いずれにしても、いい印象から始まるのがほとんどでしょうね。

ですから、カルトナージュの柔軟性を知るのはこのずっと後です。

言うことをきかない「布箱」でしかありませんでした。

Fairytaleで活動をし、カルトナージュの製図やレッスンをする先生となっている立場になって、こんなことを書くと意外に思われるので「つまらない布箱」なんて言えません…もう、言っちゃってるよ。

この退屈でテンションの上がらないカルトナージュを再び始めたきっかけはまったく記憶にないんです。
何のドラマも感情のウェーブもなかったのでしょうか。

当時はハードワーカーだった仕事量を0にしてしまったほど心を病んでしまったこと、これからは好きなことで身を立てようと決めたこと…これくらいの記憶はあります。

まだ、カルトナージュには出逢っていません。

身を立てられそうなことを見つけてチャレンジをしていました。

何でもやろうと決めているので、何でもやりました。

「布箱」はその道ではメインに添える気の利いたものくらいの位置付けでしかありませんでした。

凝り症というわけではないけれど「布箱」もオリジナル感を出したかったのです。

今までの設計の仕事をしている目線で「布箱」にやれるカスタマイズを始めました。

いきなりサイズを決めて作るという習慣はないうえ、無駄なことは一切したくないメンドクサイと思う性格ゆえ、設計図と姿図は当然描いてから作ります。

最初からなんとなくそういう取り組み方でした。

カスタマイズの作業から「布箱」の可能性を感じ始めたのかもしれません。




身を立てようと決めたことがもろくも一気に崩れ去った時、道をまっすぐに歩けないほどのショックを受けて、数日を廃人のように過ごしたことがありました。

普段は厳しいパパもこの時だけはとてもやさしかった記憶はしっかりあります(笑)

ワタクシは悪くないと完全に味方になってくれました。

でも自分が一番わかっていたので、この失敗は取り返しがつかないことだと思っていたのです。

それを「いいじゃないか」と流してくれたわけです。



それから間もなくすると、目的を失い抜けがらになったワタクシは「布箱」をいじり出しました。

気晴らしになるかなぁと。

これがほんとに気晴らしになって、心のリハビリになっていきました。

気晴らしにいろんな講座を受けに都内まで足を運び、いろんな方と仲良くなりそれなりにたのしい時間を過ごせるようになるまで半年もかかりませんでした。


思えばカルトナージュとはそんな最悪な時を支えてくれた心の友となっていきました。


今ではテンションが上がった時にもカルトナージュ制作をします。

でも、最初から出逢いはいい感じでなかったのに、最悪な時でもカルトナージュはワタクシの傍らに寄り添ってくれました。

無形の意図すら持たず、ふわふらと浮遊したカルトナージュがいつも隣で変わらず平らなエネルギーでワタクシに寄り添っているのです。


この無形のカルトナージュに深く感謝して、これからもワタクシの傍で変わらずにいてほしいなと思います。





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by fairytalem | 2013-11-06 14:39 | カルトナージュ

カルトナージュni手仕事をご紹介


by fairytale