蝋画

こんにちは、Fairytaleです001.gif

朝は吐く息が白く、これから本格的な冬到来といった感じです。

1日は自由が丘での単発レッスンと初級コースのレッスンで7時間通しのレッスンとなります。

2つ受講されるやる気満々の方々もさすがに集中力が切れるのでは?と少し心配気味ですが、見守りたいと思います。

来月早々には、前橋アトリエにて製図コースを受講される方、補習される方もいらっしゃいます。

皆さん、宿題大変かと思いますが頑張ってください。


昨日の日の出です…
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学生の頃、造形美術の油彩科の先生がよく言っていた言葉が 『僕ら教師は、この空間と環境を提供することが君たちに与える仕事』 と言って鼻歌を歌いながら、作家業である油彩画を描いていました。

学校で描く~?と思いましたが、今思うと学生が描いているのを見るともう描きたくなってしょうがなかったのでしょうね。

長老先生も在籍されていて、当時77歳の蝋画の創始者でもある豊田一男先生からもいろんなことを教わりました。

第二次世界大戦で中国へ出征され、また詩人でもある才人でした。

当時『蝋画の技法』という書籍まで発刊され、私も先生から1冊いただきました。

週に1回2年間、豊田先生の授業を受けるのはとてもたのしみでしたし、唯一特権のようにも感じていました。

蝋画とは、着彩した絵の上に蝋を溶かし意図したところに塗り、蝋を鉄筆で削りとり時にはドライバーで、墨を上から塗り浮き上がらせる絶妙な独特な技法でした。

蝋のてかり具合や荒々しい削り方は私にはフィットしなかったのですが、先生が独特でユニークで唯一無二の存在だということだけは、皆わかったいました。

作風は、ルーマニアの画家ビクトル・ブローネルの蝋燭デッサンから考案されたそうで、新ジャンルを確立されました。

主題となるモチーフは核戦争や環境汚染、エコロジーへ一環したものでした。

原子力や蝕まれた地球、擬人化された存在(頭部が鳥のようで身体が人間の魔物?)など現在の地球問題を30年前から表現していたのです。

バレンタインのお返しにいただいた、和紙に描かれた豊田先生にはめずらしい水彩画は、今でも保管しています。

『招かれざる客』というタイトルがつけられていて、それがその魔物です(笑)

晩年のテーマだったようですが、そのエネルギーの強さには強烈なものがあり、頂いたその絵を玄関に飾ると…本当に 『招かれざる客』 が来るのです!…なので、今は外して保管しています…先生ごめんね007.gif

先生の生徒でもある数名の方々が今も蝋画を受け継いで作家活動をされています。

たくさんの生徒さんがいたはずですが、私の年代にとても近い方が受け継いでいるのに驚きました。

豊田先生から師事されて3年もしないうちに亡くなったので、私の年代の生徒は晩年です。

『私の蝋画は全国から求められていて、出張で教えているんだ。 皆は毎週何十時間も蝋画を描いているんだから、蝋画の先生だぞ』 とよく言っておられました。


先生の蝋画への情熱を継承されていることがわかって、ほっこりしています。






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by fairytalem | 2012-11-29 10:02 | つぶやき

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