目的にロックオン
2012年 10月 01日
こんばんは、Fairytaleです
新設コースは開始できる最低人数のお申し込みがそろったので、ひとまず安心。
低料金設定にしたのは、やはり受講される生徒さん方のことを考え、カルトナージュを深く追求するお手伝いをしたいと思ったからです。
それでも、集まりが悪かった場合は完全赤字です。
一抹の不安もありましたが、こういう時は自分らしくありたいとすぐに立ち返ることができたので、なんとかなる!と感じていました。
ワタクシがカルトナージュの製図コースで、制作する時の独自の技法を他の皆さんにお伝えし、カルトナージュづくりをこれから本格的に取り組みたいと思う方々が少しでも体得し実現できたら、すてきなんだろうと想像しただけでうれしくなります。
思えば、サラリーマン時代でも製図は手描きの基本から入っていましたが、ちょうどコンピュータ導入の黎明期でPCが使える世代と使えない世代の分かれ目のような感じでした。
ワタクシはギリセーフで、製図のCADも使ってきました。
基本は手描きで描けなければ、CADで図面は困難なものとなります。
イラストもそうです。
手描きで描けない人がコンピュータソフトを操作できたとしても、どの位置にどのラインをとったらいいかわからなければ、便利でも使いこなすスペックがないわけですから、それは無理な話です。
便利になればなるほど、実は私たち人間はどんどん進化が遅れていくのです。
不器用になるのです。
住器メーカーでのコーディネーター時代は、製図ができたのでCAD図面を作成するソフト操作がわからなくてもいじくっているうちに、わかるようになり操作は簡単なものになりました。
他のコーディネーター後輩や先輩にもやり方はすぐに教えました。
皆が操作できるようになることは、ワタクシにとって何も恐れはないことでしたのでとても気軽なものでした。
ある時、先輩のコーディネーターが『同僚や後輩に教えるのはイヤじゃないの?』と言われたことがありました。他のメーカーへ転職した時もやはり、同じ質問をされました。
『なぜイヤになるんでしょう?』
ワタクシには意味がわかりません。
『自分だけその仕事ができたら、人に教えるのはもったいないでしょう』って。
そうですか?
仕事ですから、みんなができた方が自分もらくですし、シェアできたらが会社にも利益になります。
みんながいいですよね。
そこに執着はまったくないので、意味がよくわかりませんでした。
職場にライバルはいませんでした。
たとえライバル視されても、同じ企業に所属する同胞です。
本気で言っても、信じていない同僚…特に男性が多かったように思います。
しかし、他社と相見積になった時は燃えました。
ただ安く見積もるのは誰でもできることだったので、お施主様の要望をあらいだし、競合先のラインナップも研究します。(それは営業の仕事ですが、設計がわかっていないと本当はダメなのです)
絶対、当社に決めていただこうと思って仕事をしていました。
そのためのプレゼンや営業さんへ策を提案したりもしました。
わざわざ、ショールームにお越しくださったお施主様を逃すなんて、いけません。
来ていただいたのですから、100%見積して、70%以上の成約率をこのど田舎で、実績も上げました。
ワタクシの当時の仕事の喜びは、お客様を喜ばせることにしかなかったから、成約率も高かったのだと思います。
自分本位の利益しか見えていないのは、結局はそこで止まってしまうだけです。
時には、特注のオールステンレスキャビネットの業務用キッチン…20年前は業務用の既製品しかない時代でしたので、コーディネーターが受けることはなかったのですが、おもしろそうだったし何よりもお客様が他社メーカーで3社から断られたことや熱意に負けて、工場長に直談判し許可もおりて、製図も自ら引いて工場へ特注しました。
継ぎ目のないステンレス天板の業務用キッチンキャビネットなんて今でこそ需要もあるものですが、当時は特注するしかなかったのです。幸い、キッチンメーカーの中でステンレスの曲げの技術は職人さんが施す最高級のメーカーだったので、それは実現したのです。
施工中、普段やる気ない営業のおじさんもその時はたのしそうに報告してくれました。
竣工後、お施主様がみかんが入った大きなダンボール箱を2つとお花を持ってきてくださいました。
あんなに感謝されて、お茶会にまでお誘いを受けたことは今でも忘れられません。
特注受けてよかったと心から思いました。
お値段は安くなかったのです。むしろ高かったのです。
そういう仕事を取っていたので、全国で一番小さな営業所の利益はノルマ越えし金一封もよくいだきました。
こういうお金は、一緒に頑張ってくれた後輩と宅配ピザをランチに食べたり、イタリアンのランチを出前してもらい使ってしまいましたけど(笑)
いい時代、いい経験でした。
よく『前例がないことだから…』と、大手企業メーカーとなるとなかなか聞き入れてもらえないものです。
それは、当然かもしれませんがその必要性があると思ったらとことん交渉し直談判はよくやったものです。
ムコウミズだとよく言われ、同僚から白い目でみられていました。
そんなことはどうでもよかったので、気にしませんでした。
今でも、周りの反応は気にしません。
だって、意味ないですもの。気にしたら、何か好転するんだったら人目を気にしますが、それはないと思います。
ワタクシのいいところは、神経が太いとかじゃないですよ(怒)
何がやりたいかの目的にロックオンしたら、それしか見えません。
それ以外は、ダメっぷり満載のママですけれど。
そんなワタクシも年のせいか、時々は不安な気持ちも感じることがあります。
そんな時は、ひたすら打ち込む。
誰かのために打ち込む。
不器用なのは昔からちっとも変わっていないです。
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新設コースは開始できる最低人数のお申し込みがそろったので、ひとまず安心。
低料金設定にしたのは、やはり受講される生徒さん方のことを考え、カルトナージュを深く追求するお手伝いをしたいと思ったからです。
それでも、集まりが悪かった場合は完全赤字です。
一抹の不安もありましたが、こういう時は自分らしくありたいとすぐに立ち返ることができたので、なんとかなる!と感じていました。
ワタクシがカルトナージュの製図コースで、制作する時の独自の技法を他の皆さんにお伝えし、カルトナージュづくりをこれから本格的に取り組みたいと思う方々が少しでも体得し実現できたら、すてきなんだろうと想像しただけでうれしくなります。
思えば、サラリーマン時代でも製図は手描きの基本から入っていましたが、ちょうどコンピュータ導入の黎明期でPCが使える世代と使えない世代の分かれ目のような感じでした。
ワタクシはギリセーフで、製図のCADも使ってきました。
基本は手描きで描けなければ、CADで図面は困難なものとなります。
イラストもそうです。
手描きで描けない人がコンピュータソフトを操作できたとしても、どの位置にどのラインをとったらいいかわからなければ、便利でも使いこなすスペックがないわけですから、それは無理な話です。
便利になればなるほど、実は私たち人間はどんどん進化が遅れていくのです。
不器用になるのです。
住器メーカーでのコーディネーター時代は、製図ができたのでCAD図面を作成するソフト操作がわからなくてもいじくっているうちに、わかるようになり操作は簡単なものになりました。
他のコーディネーター後輩や先輩にもやり方はすぐに教えました。
皆が操作できるようになることは、ワタクシにとって何も恐れはないことでしたのでとても気軽なものでした。
ある時、先輩のコーディネーターが『同僚や後輩に教えるのはイヤじゃないの?』と言われたことがありました。他のメーカーへ転職した時もやはり、同じ質問をされました。
『なぜイヤになるんでしょう?』
ワタクシには意味がわかりません。
『自分だけその仕事ができたら、人に教えるのはもったいないでしょう』って。
そうですか?
仕事ですから、みんなができた方が自分もらくですし、シェアできたらが会社にも利益になります。
みんながいいですよね。
そこに執着はまったくないので、意味がよくわかりませんでした。
職場にライバルはいませんでした。
たとえライバル視されても、同じ企業に所属する同胞です。
本気で言っても、信じていない同僚…特に男性が多かったように思います。
しかし、他社と相見積になった時は燃えました。
ただ安く見積もるのは誰でもできることだったので、お施主様の要望をあらいだし、競合先のラインナップも研究します。(それは営業の仕事ですが、設計がわかっていないと本当はダメなのです)
絶対、当社に決めていただこうと思って仕事をしていました。
そのためのプレゼンや営業さんへ策を提案したりもしました。
わざわざ、ショールームにお越しくださったお施主様を逃すなんて、いけません。
来ていただいたのですから、100%見積して、70%以上の成約率をこのど田舎で、実績も上げました。
ワタクシの当時の仕事の喜びは、お客様を喜ばせることにしかなかったから、成約率も高かったのだと思います。
自分本位の利益しか見えていないのは、結局はそこで止まってしまうだけです。
時には、特注のオールステンレスキャビネットの業務用キッチン…20年前は業務用の既製品しかない時代でしたので、コーディネーターが受けることはなかったのですが、おもしろそうだったし何よりもお客様が他社メーカーで3社から断られたことや熱意に負けて、工場長に直談判し許可もおりて、製図も自ら引いて工場へ特注しました。
継ぎ目のないステンレス天板の業務用キッチンキャビネットなんて今でこそ需要もあるものですが、当時は特注するしかなかったのです。幸い、キッチンメーカーの中でステンレスの曲げの技術は職人さんが施す最高級のメーカーだったので、それは実現したのです。
施工中、普段やる気ない営業のおじさんもその時はたのしそうに報告してくれました。
竣工後、お施主様がみかんが入った大きなダンボール箱を2つとお花を持ってきてくださいました。
あんなに感謝されて、お茶会にまでお誘いを受けたことは今でも忘れられません。
特注受けてよかったと心から思いました。
お値段は安くなかったのです。むしろ高かったのです。
そういう仕事を取っていたので、全国で一番小さな営業所の利益はノルマ越えし金一封もよくいだきました。
こういうお金は、一緒に頑張ってくれた後輩と宅配ピザをランチに食べたり、イタリアンのランチを出前してもらい使ってしまいましたけど(笑)
いい時代、いい経験でした。
よく『前例がないことだから…』と、大手企業メーカーとなるとなかなか聞き入れてもらえないものです。
それは、当然かもしれませんがその必要性があると思ったらとことん交渉し直談判はよくやったものです。
ムコウミズだとよく言われ、同僚から白い目でみられていました。
そんなことはどうでもよかったので、気にしませんでした。
今でも、周りの反応は気にしません。
だって、意味ないですもの。気にしたら、何か好転するんだったら人目を気にしますが、それはないと思います。
ワタクシのいいところは、神経が太いとかじゃないですよ(怒)
何がやりたいかの目的にロックオンしたら、それしか見えません。
それ以外は、ダメっぷり満載のママですけれど。
そんなワタクシも年のせいか、時々は不安な気持ちも感じることがあります。
そんな時は、ひたすら打ち込む。
誰かのために打ち込む。
不器用なのは昔からちっとも変わっていないです。
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by fairytalem
| 2012-10-01 21:56
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